日本ではそれらのクルマはあまり人気がない。VWゴルフのみがすこぶる高い人気を集め、それ以外は中古車買取は見向きもされないのである。これかVW社の日本市場の弱点である(アウディの存在はそいつをおぎなってあまりあるとしても)。このうちパサートは来年中には日産が作りはじめる。このパサート、いかにもドイツ車らしい愚直なクルマである。スペースユーティリティはそれこそ大型車メルセデスSクラス並みというものだ。大メーカーのVW社が作るクルマとしての妥当性は十分もっているとしても、それにしても思いきった設計だ。そこがまたVW社らしいところだ。合理的な作りのゴルフ、とにかくこれだVWはだれでも知っているように、ナチ時代、政府事業により創設された自動車会社である。この有名なKDFワーゲンは、戦後ビートルの愛称を得て世界じゅうくまなく走りまくり、西ドイツの経済復興の主役を演じた。しかし、クルマとはおもしろいもので、このVWビートルの長生きがVW社を窮地におとしいれた。